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新規事業を機に、会社組織を在宅組織で再構築

導入前の課題
AI自動設計の新規事業を進める上で、技術者の採用が困難であった。
導入の決め手
単に人材の採用でなく、新規事業に向けた在宅チーム組織の構築をゴールとして共有できた。
導入後の効果
会社として新規事業に取り組むために基盤となる組織体制ができた。
今後の展望
新規事業であるAIを活用した設計プラットフォーム「aijo(エーアイジョー)」を成長させ、IT業界の発展に貢献したい。

トープロテクノサービス株式会社

代表取締役 北條 武

トープロテクノサービス株式会社は、プリント基板のアートワーク設計(高周波~ノイズ対策、3Dモデリング)試作設計サービスの会社です。自動車産業をはじめ、各研究施設から医療系、テレビやスマートフォンにも使用されている基板電気回路配線データ作成の設計からデータ編集にいたるまで、自社一環サービスを手がけています。

https://www.toprotechno.com/
課題

AI自動設計の新規事業を進める上で、技術者の採用が困難であった。

在宅チームを構築する前に抱えていた課題を教えてください。

新規事業としてAI自動設計の事業を進めるにあたり、人材採用という課題を抱えていました。ハローワークの求人に出したり、お付き合いのあるエージェントに紹介を依頼したりしていましたが、特にAIの技術者は求人倍率が20倍以上もあるそうで、大変厳しい状況でした。
そこで、発想を変えて在宅ワーカーの採用に切り替えることにしました。当社の仕事はデータの設計業務なのでパソコン上で作業でき、働く場所は問いません。社内でも2018年から社員が産休をとったことをきっかけにテレワークを推進しており、すでにコロナ禍では全社員テレワークという体制をとっていました。なので、副業のような形で、在宅でお仕事をしてくれる人なら採用できるのではないかと考えたんです。
決め手

単に人材の採用でなく、新規事業に向けた在宅チーム組織の構築をゴールとして共有できた。

remodooo!の在宅チーム構築支援を導入された決め手を教えてください。

新規事業に向けて在宅ワーカーの採用を行うと決めて情報収集をしていると、在宅ワーカーを紹介する会社がいくつか見つかりました。業界大手の会社で決めかけていたのですが、契約間近になって再度ネットで検索したときに、株式会社SALの在宅チーム構築支援サービス「remodooo!」を見つけ、アポイントを取って話を聞いてみることにしました。
コンサルタントの藤森さんと話をし、remodooo!は単に人材の採用でなく、新規事業の成功に向けた組織体制の構築をゴールとして考えていることがわかりました。他の会社はどこも「欲しい人材に関して紹介できる」というスタンスだったので、体制づくりの話がメインになるとは予想外でした。その時は、「そんなにうまく体制まで作れるのか」と半信半疑でしたが、単なる採用支援ではなく体制づくりまでをフォローしてもらえるのは確かに魅力的でした。
最終的に決め手になったのは、藤森さんの「IT関連の実績がある」という言葉です。業界のイメージを共有していただけるのは心強いものがありました。
効果

会社として新規事業に取り組むために基盤となる組織体制ができた。

実際に「在宅チーム構築支援」を導入して、効果はいかがでしたか。

導入して最初の1,2ヶ月は、ヒアリングが中心でした。当社は基板設計という業務を行いながら、同時進行で新規事業を行っています。そのような状況下で私がどんな仕事をしているのかを具体的に掘り下げ、組織として本当に必要な人材を明確にしていったという感じです。
この間、正直「もっとすぐになんとかしてよ」という気持ちもありましたが、今考えると状況把握や分析に時間をかけたのは正しいアクションでした。私の頭にある「まだ形になっていないもの」を色々なアプローチからヒアリングしていただくことで、アウトプットすることができました。そして、一緒に「形にすること」に協力していただきました。方向性が決まったら採用活動などその先のアクションは驚くほど早かったです。

ヒアリングの結果、まずは私の右腕となるアシスタントを3名採用しました。これまでの当社は、応募はあっても1週間で3件ほど。それが今回は20、30件きていたのでとても驚きました。求める人材が明確化できていたのと、訴求力のある求人の文章を作っていただけたのがよかったのだと思います。3名の方には、新規事業のプラットフォームの説明動画制作や、クライアントとの会議の議事録の作成などをお願いしています。新規事業についての理解を深めながら、ゆくゆくはAIの開発にも入ってほしいと思っています。
また、新規事業にとって重要になる補助金の申請に実績があり、フォローをしていただける人も採用できました。事業計画をつくるのにわかりやすいようイメージをグラフ化したり、考えを言語化してくださるので本当に助かっています。エンジニアの募集はやや難航しましたが、それを想定して早い段階で動いていて、他求人媒体へも採用の幅を広げ2名採用することができました。

在宅チーム構築のメリットはコスト的にも大きいです。新規事業は、最初は常に仕事量がなかったりもしますが、在宅ワーカーさんなら1日2時間、3時間など、必要なときに必要なだけ働いていただけます。
多くの中小企業は、在宅で働いてくれる人がたくさん世の中にいることを知りません。当社が、remodooo!とともにやってきた取り組みを、同じような課題を持っている中小企業に伝えたいですね。
展望

新規事業であるAIを活用した設計プラットフォーム「aijo(エーアイジョー)」を成長させ、IT業界の発展に貢献したい。

今後どのような事業展開を考えておられますか。

当社が新規事業として行っている「aijo(エーアイジョー)」は、これまで設計者のスキルやセンスに依存し、すべて手入力だったアートワーク設計を、AIを活用し設計者のデジタルクローンを作成することで並列同時作業を実現するというプラットフォームです。これにより、開発者は、24時間いつでも依頼する時間を気にせず、アイデア(回路設計)をいち早く具現化できます。半導体製造は東南アジアに移っていますが、半導体製造装置メーカーの分野で日本は世界トップを競っていますので、メーカー企業様の開発設計に寄与したく尽力いたします。業界からも期待されているプラットフォームなので、まずは大手企業をクライアントにAIの開発を展開し、補助金なども活用しながら事業を育てていければと考えています。
そのためには、次のステージとしてAI技術者の採用が課題となってきます。これまでに採用した在宅ワーカーさんをAI技術者として育成することも考えていますし、新しく採用も必要になるでしょう。

あとは、海外赴任している日本人の方にも在宅ワーカーとしてご協力いただける体制を作りたいです。当社のプラットフォームは24時間動いていて、夜中サイト管理をする必要があります。時差を利用して海外にいる人たちにフォローしてもらえるといいですね。
その辺りの体制は、今後もremodooo!のみなさんとともに創り上げていければと思っています。

担当者からのコメント

カスタマーサクセス 藤森啓敏

今回は、人材採用がゴールではなく、「新規事業をどう成功させるか」ということが私たちのミッションと考えていました。新規事業は、トライアンドエラーの繰り返しになります。その時に必要な人材は、社長と同じ方向を向いて新規事業に取り組むチームです。
そんな在宅チームを構築するために、定例ミーティングでは北條社長の描くロードマップをもとにブレストを重ね、最終的にいい流れを作れたのではないかと思います。
当社を御社の組織図に入れてくださっていることは、とても光栄なことです。今後とも、よろしくお願いいたします。
在宅チームを構築することにより仕事の役割分担ができ、正社員は収益性のある業務に集中することができます。
また固定費を変動費化できるため劇的なコストダウンにつながります。
今までと全く違った新しい経営体制で、思わぬ時代変化の波にも柔軟に対応できるのが在宅チーム構築支援です。