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人事・組織作り

エンゲージメントを向上させる7つの施策|得られる効果や成功事例も徹底解説

SAL編集部
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エンゲージメントを向上させる7つの施策|得られる効果や成功事例も徹底解説

企業の業績を向上させるためには、従業員の貢献度を高めることが大切です。

貢献度を高める方法として「エンゲージメント経営」が注目されています。

エンゲージメントが向上すれば、従業員のモチベーションが上がり、自社商品やサービスの品質向上も期待できるでしょう。

本記事では、エンゲージメントを向上させる7つの施策や、得られる効果について説明します。

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エンゲージメントとは

エンゲージメント

エンゲージメントとは、企業と従業員の信頼関係を高め、従業員の業務パフォーマンスを引き出すことです。

働き方が多動化している現代において、従業員と良好な関係を築くことが求められています。

また、企業に貢献できる人材を育成するためには、エンゲージメントが重要となります

ここでは、従業員エンゲージメントとワークエンゲージメントについて、詳しく説明します。

従業員エンゲージメントとは

従業員エンゲージメントとは、自分が働いている会社に信頼や貢献したいと感じているか、愛着を表す概念です。

従業員エンゲージメントは従業員満足度や、企業の生産性にも大きな影響を与えます。

ワークエンゲージメントとは

ワークエンゲージメントとは、従業員のメンタル面の健康度を表すもので、主体的になって仕事に取り組んでいる心理状態を表すものです。

エンゲージメントの向上で得られる効果

エンゲージメントの向上で得られる効果

エンゲージメントの向上で得られる効果は、以下の4つが挙げられます。

  • 離職率の低下
  • 顧客満足度の向上
  • 職場の活性化
  • 業績の向上

エンゲージメントを向上させることで、さまざまなメリットも表れます。

詳しく説明します。

離職率の低下

エンゲージメント経営を導入することで、離職率の低下を期待できます。

離職率を下げるには、従業員の不満を取り除けるような環境構築に取り組むことが大切です。

例えば、長い労働時間や休みを取れないといったワークライフバランスが整っていない働き方を解決しなければなりません。

エンゲージメント経営を行うことで、従業員の抱える不満を解決し、自社への貢献度を高められます。

顧客満足度の向上

エンゲージメントの向上によって、仕事にやりがいを感じ、熱意を持って取り組むようになるでしょう。

このような状態が続くと、顧客との積極的なコミュニケーションから、さらにニーズに合ったマーケティングができるようになります。

その結果、高い顧客満足度につながり、顧客流出の防止や企業の成長にも貢献するのです。

職場の活性化

エンゲージメント向上は、職場の人間関係にも影響を与えます。

従業員同士で信頼感が高まり、豊かなコミュニケーションが生まれるでしょう。

これにより、自分のことだけを考えるのではなく、相手を思いやりながら仕事に取り組む体制ができるため、仲間意識が高まり関係の継続性を望むようになります。

業績の向上

エンゲージメントを重視して経営することで従業員のモチベーションが上がり、業績の向上にもつながります。

会社の労働環境や待遇への不満が高まることで、従業員のモチベーションは低下します。

モチベーションが低下することで会社全体の生産性や業績にも悪影響を及ぼし、悪循環になってしまうでしょう。

エンゲージメント経営は、経営戦略的にも最も重要な要素であり、常に高い指標を保つ必要があります。

エンゲージメントを向上させる施策

施策

エンゲージメントを向上させる施策として、以下の7つが挙げられます。

  • 企業理念やビジョンを従業員に浸透させる
  • 人事評価制度を見直す
  • 社内コミュニケーションの活性化
  • ワークライフバランスを整える
  • マネジメント層への教育
  • 従業員のキャリア形成支援
  • 福利厚生の充実

エンゲージメントの向上により、生産性向上や離職防止といったメリットが期待できます。

施策について、詳しく説明します。

企業理念やビジョンを従業員に浸透させる

企業理念やビジョンを従業員に浸透させることは、エンゲージメントを向上させるのに最も重要です。

従業員が理念やビジョンに共感することで、一人ひとりが企業を成功させようと、自発的に行動するため、行動意欲が形成されます。

従業員に浸透させるためには、企業理念やビジョンを明確にし、経営のトップから浸透を図りましょう

この取り組みはエンゲージメントを向上させる目的として、多くの会社で実施されています。

人事評価制度を見直す

人事評価制度を見直し、表彰制度やインセンティブ制度などを充実させることで、従業員のモチベーションが上がりエンゲージメントが向上します。

適切な人事評価や報酬、表彰を行うことで、従業員の企業に対する信頼が高まります。

エンゲージメントは、企業に対する信頼や理解がないと高まりません。

そのため、人事評価を見直すことでエンゲージメント向上につながるでしょう。

社内コミュニケーションの活性化

社内コミュニケーションの活性化により従業員同士が親睦を深められれば、エンゲージメントの向上に良い影響を与えます。

特に社交性を重視する従業員が多い職場では、それぞれのつながりをもつことが重要でしょう。

ワークライフバランスを整える

従業員のワークライフバランスを整えることは、エンゲージメントの向上につながり、企業の生産性が高まります。

多様化している価値観に合った働き方を提案することで、エンゲージメントは高まると考えられます。

従業員がやりがいをもって働くためには、働く環境におけるワークライフバランスを整え推奨しなければなりません。

従業員の価値観に合った働き方を提供することで、企業の生産性は高まるでしょう。

マネジメント層への教育

マネジメント層の教育は、職場における業務やマナーを習得するのに欠かせないものです。

マネジメント層にとってもさまざまな気付きがもたらされ、多くの学びを得られる場所となります。

教育を受ける側の従業員は仕事が身につき、指導者は業務や立ち位置を改めて確認できるため、仕事の意欲を高めていくことができます。

従業員のキャリア形成支援

企業は、終身雇用の保証が困難になっています。

企業が従業員のキャリア形成支援を行うと、エンゲージメントと同時に定着率の向上も期待できます。

そして、従業員にキャリアデザインを描いてもらうことで、社内でのキャリア開発も可能となります。

福利厚生の充実

福利厚生の充実により、採用の活性化と従業員の定着につながります。

企業を成長させるために従業員の生産性を高めることはもちろんですが、人材確保の観点での取り組みは、労働人口の減少が見込まれている中ではさらに重要視されるでしょう。

エンゲージメント向上のための施策実施の流れ

エンゲージメント向上のための施策実施

エンゲージメント向上のための施策実施の流れは、以下の通りです。

  • 自社におけるエンゲージメントの定義
  • 現状の把握と課題の洗い出し
  • 施策の決定、実施
  • 施策の振り返り、改善

流れをしっかりと理解してから、実践しましょう。

自社におけるエンゲージメントの定義

従業員が「どのような状態が意欲的といえるのか」は定義が統一されていないため、自社におけるエンゲージメントの定義を設けることが必要です。

学術会やコンサルティングファームがさまざまなエンゲージメントの指標を提供しています。

それらを参考にしつつ、自社におけるエンゲージメントの定義と支えるための要素を用意しましょう。

現状の把握と課題の洗い出し

先述した「組織の現状を把握する」方法で得たデータをもとに、エンゲージメントを向上するうえで対応すべき課題を洗い出します。

ここで従業員の抱く「期待度」と「満足度」のギャップが大きければ、早急に対応しなければならないため、優先順位の高い順に振り分けます。

まずはエンゲージメント向上の足止めをしている阻害要因を取り除きましょう。

施策の決定、実施

洗い出した課題に対して、課題解決のための施策立案と実施を行います。

会社の目指すべき姿についてどこに注力すべきかを明確にします。

「従業員と会社の関係性をどのようなものにするのか」「どのような軸で会社をまとめていくのか」などを考えましょう。

施策の振り返り、改善

最後に洗い出した問題が解決され、目指すべき姿にちかづけたのかどうかを、効果測定を行います。

効果測定を通して、改めて従業員の「期待度」と「満足度」を把握し、そのギャップから「課題」を洗い出し、対策・改善していくという流れを繰り返していきます

エンゲージメントの向上施策が成功した企業事例

成功例

実際にエンゲージメントの向上施策を実施して、成功した企業の事例を2つ紹介します。

事例①株式会社メルカリ 

株式会社メルカリでは、3ヶ月ごとにエンゲージメントの評価を実施しています。

NPS(エンプロイー、ネット、プロモーター、スコア)という指数で評価し、従業員の満足度や生産性のチェックを行います。

新型コロナウイルス感染症の拡大が深刻化している中で、テレワークを導入するなど従業員が働きやすい環境整備も取り入れました。

働きやすい労働環境作りやコミュニケーションを重視したことによって、エンゲージメントの強化にもつながっています。

事例②株式会社アトラエ

株式会社アトラエは、「意欲ある人が無駄なストレスなく働ける組織」をコンセプトとして経営しています。

従業員同士をフラットな関係性にし、給与などの評価は360度評価制度で行っています。

従業員一人ひとりが主体になり、給与は平均値でも離職率はかなり低いのが特徴です。

常に従業員のエンゲージメントを気にかけ、エンゲージメントが低下したときにはその原因を解決するための制度を検討するようにしているところも重要視しています。

従業員が高いパフォーマンスを維持できるように環境を整えていくことで、生産性の向上を実現できています。

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7つの施策でエンゲージメントを向上させよう

向上

エンゲージメントは、多くの企業が抱える悩みに大きな影響を与えます。

従業員がやりがいをもっていきいきと働き、企業も成長していくという流れを実現するためには、エンゲージメントを向上させることが重要です。

本記事を参考にしていただきながら、施策に取り組んでみてくださいね。

この記事を書いた人

SAL編集部
SAL編集部 SAL henshubu

株式会社SAL

ピボットCEO(しよー)のSAL編集部は、不確実性が高まる時代において、変革を目指す経営者を応援するメディアです。自社経験に基づくノウハウで、中小企業が変化しやすい組織づくりを支援する「remodooo!」を提供するSALが編集する、主に会社経営者向けのコラムサイトで、お役立ち記事を配信しています。