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人手不足

IT業界の人手不足は本当?原因や及ぼす影響、人材不足解消のポイントも解説

SAL編集部
SAL編集部
IT業界の人手不足は本当?原因や及ぼす影響、人材不足解消のポイントも解説

IT業界は急成長を遂げている一方で、人手不足が課題となっています。今後もIT市場は拡大すると予想されているため、IT人材の不足は避けたいものです。そこで今回の記事では、IT業界で人手不足が発生する原因や及ぼす影響、人手不足を解消するポイントなどを詳しく解説していきます。

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IT業界の人材不足は本当?

結論からお伝えすると、IT業界の人手不足は本当です。経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」によると、IT関連市場規模の拡大に伴い、2018年を基準として2030年までIT人材の人手不足は深刻化すると予想されています。

需要の伸び率別に高位(約9%〜3%)・中位(約5%〜2%)・低位(1%)のシナリオをもとに試算したところ、仮に高位シナリオの経過を辿った場合、2030年には最大79万人のIT人材が不足する結果となりました。

IT業界は未だ成長し続けている一方で、人手不足が大きな課題となっています。

IT業界が不足している原因

IT業界の人手不足は、今後さらに深刻化していくと予想されています。なぜ、これほどの人手不足がIT業界で起きているのでしょうか?下記では、IT業界で人手が不足している原因を5つ詳しく解説します。

ITの需要が拡大しているから

IT業界が人手不足になる原因は、ITの需要が拡大しているからです。ITの技術を使う事業や業界の数は多く、全く関係のない事業の方が少ないといっても過言ではありません。

前述したように、IT業界は日に日に成長を遂げており、IT市場は年々拡大しています。その市場拡大に人材の供給が追いついていないために、IT業界の人手不足が発生してしまうのです。

IT業界の変化が速いから

IT業界が人手不足になる原因は、IT技術の変化が速いからです。IT技術はもの凄いスピードで発展を遂げており、直ぐに技術のリプレイスされてしまうことが多々あります。

進化し続けるIT技術を使いこなすには、専門性の高い知識やスキルが求められます。しかし、IT技術の進化スピードに追い付いていけるほど、IT技術者の育成環境は整備されていないのが現状です。

最新のIT技術を使いこなせる技術者は少ないため、企業間で能力のある人材を取り合っています。

エンジニアの専門性が高いから

IT業界が人手不足になる原因は、エンジニアの専門性が高いからです。最先端技術のエンジニアとして活躍するためには、専門性の高い知識やスキルに加え、経験が必要となります。

例えば、コンピューターサイエンスの知識やプログラミングスキルだけでなく、クライアントに対しての駆け引きスキルなども身に付けなければなりません。これらのスキルを身に付けるためには、専門的な教育を受けたり、実務経験を積んだりする必要があります。

しかし、そもそも高度なスキルを持つエンジニアの数が少ないため、戦力になる人材が育ちにくいのです。

労働人口の減少による人材不足

IT業界が人手不足になる原因は、労働人口の減少にあります。少子高齢化によって労働人口が減少し、人手不足が発生しているのが現状です。現在働いているIT技術者も高齢化が進んでおり、定年退職などによって現場から人がいなくなってしまう事態が起きています。

ただえさえ少ないIT技術者が減少しているため、人手不足が深刻化しているわけです。

IT業界にネガティブなイメージがあるから

IT業界が人手不足になる原因は、IT業界に対してネガティブなイメージがあるからです。「新3K」と呼ばれる「きつい」「厳しい」「帰れない」という働き方のイメージが根付いてしまっています。

人手不足が続いているために、ITの現場ではコスト削減に追われ、結果的により厳しくてきつい労働環境が出来上がっています。現状、このような負のスパイラルにあるため、IT業界の人手不足はより深刻化するでしょう。

ITエンジニアの給与が低いから

ITエンジニアの給与は平均年収600万円前後と言われています。経年年数や仕事のきつさに対して、報酬が低いというイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。

しかし、近年はIT市場の拡大やITエンジニアの需要が高まっていることから、エンジニア個人の経歴やスキルによって給与が上がる時代になってきています。

IT業界の人材不足が及ぼす影響

下記では、IT業界の人材不足が及ぼす影響を3つ解説します。情報セキュリティに関するトラブルや新たなサービスの開発が困難になるなどの問題が発生するため、IT業界の人材不足は可能な限り早く解消しなければなりません。

情報セキュリティに関するトラブル

IT人材が不足すると、情報セキュリティに関するトラブルが起こる可能性が高まります。情報セキュリティに関するトラブルは企業に対する信頼度を大きく下げてしまうので、しっかり対策をとる必要があります。

特に、多くの顧客や従業員に関するデータを保持している企業の人手不足は深刻な問題です。企業の大切なデータやシステムを守るために、IT人材の不足を優先的に解消するようにしましょう。

新たなサービス開発が難しくなる

IT人材が不足すると、IT技術に関する新たなサービス開発が難しくなります。特にAIやIoT、ビッグデータ解析などを用いたシステム開発は、競合他社と差別化を図るために今後さらに重要視されると考えられます。

そうした新サービスを開発できる人材が不足すると、業績を伸ばすのも困難になってしまうのは言うまでもありません。

既存のエンジニアの負担増加

IT人材が不足すると、既存のエンジニアの負担が増加します。IT人材の不足が深刻化しても、基本的に業務量が減ることはありません。IT業界は急成長を遂げているため、むしろ増えていくと考えられます。

結果として一人当たりの業務量が増え、業務過多や残業増加など、労働環境が悪化してしまうことも懸念されます。従業員の健康や業務の質に悪影響を及ぼす前に、IT人材の不足を解消しなければなりません。

IT業界の人材不足解消のポイント

IT業界の人手不足はさらに深刻化していくと予想されています。下記では、IT業界の人手不足を解消するポイントを5つ解説します。

自社の人材を育成する

人材不足を解消する方法として、自社の人材育成に力を入れることが挙げられます。外部から優秀なエンジニアを採用するのではなく、自社の人材を育成する企業が増えています。

最近では、社内勉強会を開催したり、IT人材を外部のイベントなどに送り出したり、オープンソースの開発を認めたりするなどの活動を行っている企業が多いです。

自社の人材のIT教育に力を入れることで、大きなコストをかけずに人材不足解消が期待できます。

新たな働き方を導入する

フレックスタイム制やテレワークなど新たな働き方を導入することで、エンジニアは自分のペースで働けるようになり、IT業界を志望する人が増える可能性があります。

エンジニアはインターネット環境とPCさえあれば、基本的にどこにいても仕事をすることができます。打ち合わせがある場合でも、WEB会議が可能なため問題ないでしょう。

アウトソーシングを行う

IT関連の業務をアウトソーシングすることで、人手不足が解消できる可能性があります。アウトソーシングとは、一部の業務を外部に委託することです。自社のIT業務を専門性の高い業者に委託することで、IT分野の運用コストを削減するとともに、社内の人材をコア業務に割り当てられるようになります。

ただし、IT業務をアウトソーシングする場合、いくつか形態があるため、自社に合ったものを選ぶ必要があります。

  • フルアウトソーシング

企画・要件定義・開発・運用まで全て外部に委託する

  • 運用

サーバーやOSなどインフラの運用を外部に委託する

  • ホスティング

事業者が用意したサーバーやストレージをレンタルし、運用や保守などを外部に委託する

  • ハウジング

自社が用意したサーバーや通信機器を事業者に預けるサービス

  • ヘルプデスク

顧客からのクレーム対応や問い合わせなどを外部に委託する

DXの強化を行う

DXとは「Digital Transformation」の略で、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した概念のことです。デジタル技術によって、人々の生活をより良いものに変革することを指します。

近年、企業は少子高齢化や事業継続性の確保、市場における競争力の強化など、さまざまな理由によって、DXの推進が急かされています。ただし、DXを導入しても従業員が使いこなせなければ、効果を得るのは難しいです。反対に、アナログ方式や既存ツールを使い続けようとすると、組織全体のモチベーションは下がってしまいます。

こうした状況を避けるためには、導入する前の段階で従業員にDXの理解を深めてもらう必要があります。導入後も、使い方のレクチャーや実際に使ってみた感想を聞くなど、アフターフォローも欠かせません。

採用方法を見直す

優秀なIT人材は既に好条件で企業に採用されている、もしくはフリーランスで活躍している可能性が高いです。そのため、優秀なIT人材と出会うためには、採用方法を見直す必要があります。IT人材の採用に効果的な採用方法は下記の通りです。

  • ダイレクトリクルーティング

企業が直接求職者にアプローチする方法。求職者のプロフィールが掲載されているため、マッチしそうな人材のみにアプローチが可能。

  • リファラル採用

社員や関係者からの紹介による採用方法。自社の社員であれば自社の状況や求める人材像をよく理解しているため、よりマッチした人材を紹介してくれる可能性が高い。

  • アルムナイ採用

一旦離職した社員を再度採用する方法。他社や他業種で新たな経験を積んでいる上、自社の制度や状況を理解しているため、採用後の教育などを省略できる。

  • 転職サイト

転職サイトは数多くあるが、中でもIT求人に特化したサイトを利用すると有効的。

IT業界の人手不足解消が今後の課題

今回は、IT業界における人手不足の原因や及ぼす影響、人手不足を解消するポイントを詳しく解説しました。IT市場は今後も拡大していくと予想されている一方、人手不足が大きな課題となっています。深刻化すると様々な面で悪影響を及ぼすため、人手不足を解消するために企業側は行動しなければなりません。株式会社SALでは、正社員を採用せず利益率を高める新たな経営体制を構築するサービスを提供しています。IT人材の不足に悩んでいる方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

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株式会社SAL

ピボットCEO(しよー)のSAL編集部は、不確実性が高まる時代において、変革を目指す経営者を応援するメディアです。自社経験に基づくノウハウで、中小企業が変化しやすい組織づくりを支援する「remodooo!」を提供するSALが編集する、主に会社経営者向けのコラムサイトで、お役立ち記事を配信しています。