企業のTwitter運用のコツ・活用事例まとめ
Twitterで企業アカウントの運用を検討している人や、開設したアカウントのフォロワーやエンゲージメントを伸ばすコツが知りたいと考えている担当者へ向けて、効果的な運用のコツやポイントの解説、炎上対策、運用に成功している企業などを紹介していきます。
企業アカウントを始める前にーTwitterの特徴まとめ
日本国内の月間アクティブユーザーは4,500万人で、10代から40代までと、利用者層の幅は広く、日常の出来事の投稿や、情報収集を目的とした利用が一般的です。
アルゴリズムにより関心度の高い順に表示されるFacebookやInstagramのニュースフィードとは違い、Twitterのタイムラインは時系列で表示されることから、即時性と高い拡散力が特徴であり、強みでもあります。
その特性を生かしてトレンドの検索や発信をする人も多く、「新しいカフェがオープンしてる、おいしいのかな?」「高架橋にトラックがぶつかってる。ここはしばらく通れそうにないな」というように、気になったことを調べるツールとしても便利ですし、役立つ情報をリアルタイムで投稿することにより、多くの人からの共感を得られるようになっています。
Twitterの企業アカウントを考えるにあたり、toC向けのプラットフォームなのではと思うかもしれませんが、Twitterユーザーの平均年齢が35歳であることを考えると、toB向けの製品や、ビジネスパーソンをターゲットにした商品やサービスでのTwitter運用は、集客にとても有効なのです。
企業がTwitterアカウントを伸ばすコツ
企業アカウントとしてTwitterのフォロワー数を増やしたり、拡散力を高めるには、以下の6つのポイントを意識する必要があります。
アカウントの世界観・ターゲットの設定を運用前にしっかり定義
畏まった言葉遣いだったのが、突然慣れ慣れしくなったり、一貫性のないキャラクターは、ユーザーにも不信感を与えます。
Twitterの企業アカウントを実際に運用する前には、下地作りが欠かせません。
ターゲットの設定はもちろん、運用の目的や世界観を予め設定しておくことで、スムーズな運用が可能になります。
フォローしたくなるような投稿内容
自社の商品やサービスの宣伝ばかりしているアカウントではフォロワー数を伸ばすことはできません。
Twitter運用に成功している企業の多くは、適度にゆるいユーモラスな投稿で、親しみやすさを与えたり、雑学や知恵袋のようなライフハックを発信したりするなど、「ユーザー目線」の投稿を意識しています。
「自分がユーザーだったら」を想像して、フォローしたくなる投稿内容を考えましょう。
双方向のコミュニケーション
Twitterは本来コミュニケーションツールです。ターゲットのニーズにそぐわないなど、必要な情報が得られない一方向的な情報発信は、ただのノイズとなり、ユーザーの興味を引くことはできません。
一人一人のユーザーと会話をするようなつもりで、投稿内容には双方向のコミュニケーションを意識しましょう。
また、フォロワーからのリプライに返信するなどのアクションは、エンゲージメントを高める効果があります。
継続的な投稿
タイムラインが時系列で表示されるリアルタイム性のデメリットは、時間の経過とともに投稿内容が埋もれてしまうという点です。
ですから、理想は1日5~6回。少なくとも2~3回の投稿を毎日続けられるように、Twitter運用の専任者を設けるなど、リソースの確保なくしては、効果的な運用はできません。
キャンペーンや広告の活用
Twitterならではの手法として、「フォロー&リツイートで〇〇をプレゼント」というような、キャンペーンを企画することは、もはやマストです。
魅力的なキャンペーン内容であるほど効果は高く、ユーザーが広告塔となって、認知の拡大やフォロワー増加の連鎖が期待できるでしょう。
また、オーガニックなアカウントと併用して、広告を打ち出すこともおすすめです。ツイート内容や検索ワードから割り出されたターゲットに、狙いを定めてアプローチができます。
Twitter広告の良いところは、利用金額に下限がないため、低予算でも利用できるという点と、リツイートにより二次拡散された広告には費用が掛からないということ。
広告の内容次第では、爆発的な拡散により期待以上の投資対効果を得られることもあります。
データをもとに改善のPDCAを回す
Twitterアカウントの運用は、トライ&エラーの繰り返しです。
マーケティングの基本であるPDCAサイクルを回すという考え方は、Twitterを集客に使う上でも重要であり、分析ツールなどを活用してデータを取得し、日々投稿内容の改善を続けていきましょう。
企業でTwitterを運用する際には炎上対策も意識を
フォロワーも増え、順調なTwitter運用を続けていた矢先に、不用意な投稿や、従業員の不祥事などにより、批判的な投稿が拡散される「炎上」が起こり、ブランドイメージを大きく損なってしまう企業も決して少なくありません。
火種となり得る事案はどこにでも転がっており、完全に防ぐ手立てはありませんが、予めガイドラインを設定し、万が一の際にも炎上を最小限に食い止めるための対策を考えておく必要があります。
Twitter運用による炎上を防ぐために、最低限気を付けておきたいことは以下の3点です。
1. 配慮を欠いた投稿をしない
Twitterの投稿内容による炎上で特に多いのが、ユーザーへの配慮に欠ける投稿をしてしまうケースです。
例えば、自社の製品を際立たせるために、競合を貶すような発言をしたり、災害や大きな事故など、国内外の情勢を鑑みず、不謹慎な投稿をしてしまったりということが挙げられます。
1対1のコミュニケーションを意識して、投稿を読んだ人がどう思うかの配慮を怠らないようにしましょう。
2. 政治・宗教・ジェンダー問題など、センシティブな内容には触れない
これらの事柄には考え方に多様性があり、不用意に干渉することで、意図せず誰かを傷つけたり、差別を助長してしまう可能性があるため、話題に出さないことが無難です。
他にも、特定のスポーツチームに関する投稿なども、ライバルチームのファンから反発を受けることになりますので避けましょう。
3. 複数人でのチェック体制を整える
投稿内容が適切であるかどうかを、担当者ひとりで正確に判断することは難しいです。
できれば性別や年齢など、立場の違う数人でのダブルチェック、トリプルチェックが望ましく、様々な視点からの確認作業を行うことで、炎上リスクはかなり軽減されます。
また、どれだけ投稿内容に気を付けていても、炎上してしまうこともあります。万が一炎上した場合は、落ち着いて対処しましょう。
急場しのぎな弁明文を投稿したり、隠ぺいするかのようにツイートを削除してしまっては、火に油を注ぐことにもなりかねません。
そもそも、一度拡散されてしまったツイートを無かったことにはできませんから、冷静に事象に対して適切な対応ができるように、事前に対応マニュアルを作成しておきましょう。
企業アカウントの成功事例
それではここで、Twitterの企業アカウントをとても上手に運用している企業をいくつか紹介します。
アイリスオーヤマ株式会社【公式】
切り餅から電化製品まで、あらゆる生活用品の製造・販売を行っているアイリスオーヤマは、社名とかけた「#アイラブアイデア」のハッシュタグを掲げ、愛されるアカウントを目指しているとのことで、親しみやすく可愛いキャラクターと、イベントに合わせた楽しいコンテンツの配信、控えめな宣伝が好印象なアカウントです。
2021年の11月には、中の人(投稿担当者)が、新商品のキャンプ用品を持って、キャンプ場で仕事をするという投稿がありました。
女性一人でも組み立てられるタープや、昼食をキャンプ用の調理器具を使って用意するなど、2日間のキャンプの様子を投稿しています。
自社製品の紹介もしつつ、野外でパソコンを広げて居眠りをしている画像も投稿するなど、リモートワークが主流になりつつある現代のビジネスパーソンには、「たまにはこんな風に野外で仕事をするのもいいなあ」と思わせる、楽しい投稿ですよね。
サインズシュウ®︎
大阪府貝塚市にある看板屋です。
「手が鈍らないように」と始めた、下書きをしない「ぶっつけ書き」の投稿動画は、これまでに何度もバズり、今やフォロワー数は驚異の6.5万人超。
失われつつある、神業とも言えるロストテクノロジーを、多くの人に知ってもらうために、フォローとリツイートの協力を呼びかけています。
フリーハンドで印刷物のような文字が作られていく職人技は、見ていて飽きるどころか、繰り返し視聴してしまうほどの感動がありますね。
Twitterでのバスり効果で、同社の受注数はかなり増えたそうで、多忙なためブログの更新が滞ってしまうこともあるようですよ。優れた技術力でユーザーの興味を集めることに成功した、とても良い例です。
有限会社安井ファーム
石川県内において、ブロッコリーの作付面積の3割を保有する農業法人で、とにかくブロッコリーを軸とした投稿を毎日行っています。
「ナイスブロッコリー」や「オッケーブロッコリー」など、思わず口に出して言いたくなるような、ユーモアたっぷりの投稿テキストで、着実にファンを増やしています。
一般の消費者へ向けて、茎部分の皮の剥き方や、ブロッコリーの鮮度を維持するための保存方法などのライフハックも投稿していますので、「帰りにブロッコリーを買って、家で試してみよう」と思う人も多いはずです。
ノウハウやナレッジを生かして、フォロワーとブロッコリーの消費を増やしている、Twitterアカウントの良い活用例ですね。
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