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【株式会社シンクスマイル】の組織の課題をホメて解決するアプリ『RECOG(レコグ)』の魅力に迫る

SAL編集部
SAL編集部
【株式会社シンクスマイル】の組織の課題をホメて解決するアプリ『RECOG(レコグ)』の魅力に迫る

【RECOG(レコグ)】は、サンクスカードを通じて称賛文化を定着させ、コミュニケーションの活性化や従業員エンゲージメントの向上を促進するアプリです。地方自治体や学校法人、民間企業など、業界・業種問わず様々な組織に導入され、前身のサービスから累計1,500社以上に導入されています。そんな【RECOG】を提供する、株式会社シンクスマイルの代表取締役CEOである新子氏にお話しを伺いました。

まずは、【RECOG】について教えていただけますか?

【RECOG】はもともと、弊社内のコミュニケーション改善を目的に開発したチームワークアプリです。2014年にRECOGの前身のサービスから販売をはじめ、現在は累計1,500社以上に導入されています。
社員同士が気軽に「ありがとう」のメッセージを送り合い、感謝の気持ちを可視化できることが最大の魅力です。企業に「感謝と称賛の仕組み」を取り入れ、ポジティブな職場環境を作り出すことで、企業文化の改善に貢献します。

RECOGサービスページ:https://www.recog.works/ja

素晴らしいですね。「感謝の気持ち」は、具体的にどのような形で可視化されるのでしょうか?

サンクスカードを通じたメッセージに加え、理念や行動指針を表したバッジやポイントという形で 「感謝」や「称賛」を可視化することができます。
受け取った人は「うれしい」「やる気アップ」などのリアクションができるため、一方通行のコミュニケーションになりません。また、贈りあわれたサンクスカードの内容は第三者も見ることができるため、サンクスカードの内容には直接かかわっていない周りの人も「拍手」で反応することで気軽に称賛ができます。日々の業務の中で見逃されがちな小さな貢献や努力を、当人はもちろんチームメンバーも認識することで、仕事へのモチベーションを向上させ、メンバー間の相互理解や信頼感を高めます

また、社内のコミュニケーションを数値化し、可視化することで、組織全体の健全性を評価し、改善するためのデータを提供することも可能です。例えば、称賛レベルやバリュー実践度などの指標を通じて、各部署のコミュニケーション状況や離職のリスクを把握することができます。また、RECOGの多様なデータを活用することで、リーダーシップの発揮状況や離職リスクの高い社員を特定できるため、適材適所な人材配置や早期のフォローアップが可能になります。これにより、マネジメントの質を向上させるサポートも行います。

【RECOG】は単なる感謝の共有ツールにとどまらず、企業文化の掘り下げと社員一人ひとりの成長を支援する総合的なプラットフォームです。

もともと社内ツールだったということですが、【RECOG】の誕生背景についても詳しく教えていただけますか?

はい。【RECOG】の原型は、当時の社員が100名近くになったときに、行動指針を作ろうと思ったことから生まれました。面白法人カヤックという会社に相談したところ、社員同士がWeb上でバッジを送り合うアイデアをもらい、それをもとにシステムを作ってもらったんです。

まずはWebサイトのようにして、社内ネットワーク上で社員のコミュニケーションを公開しました。年間3万個ものバッジのやり取りがあり、コメントがすべて「ありがとう」だったんです。3万個の「ありがとう」が可視化されたことで、風通しの良い文化になったと実感しました。
NHKのクローズアップ現代で特集されたところ、多くの企業からこのツールを使わせてほしいと問い合わせがきたんです。カヤックの柳澤社長に『自社で作って販売しても良いか?』と聞いたところ、快諾いただけたので、自社で開発し製品化しました。

起業のきっかけやその経緯についてもお伺いできますか?

17歳の時にアメリカ一周をしたときに、そこで出会った起業家の話を聞いて「かっこいい」と感じたんです。その中で「経営とは幸せの専門家になることだ」という言葉があって、それが自分のライフテーマになっています。この「幸せの専門家」というのは、従業員、取引先、株主、顧客といった関係者全員が、どうすれば幸せになるかを設計して実現していく人物だと考えています。

シンクスマイルという会社名には、「自分、家族、仲間、顧客、世界を同時に笑顔にしよう」「笑顔の真ん中で立つぞ」という意味を込めました。

起業後の困難やギャップについてもお聞かせください。

33年前から「月曜日に足が重くなる会社は作らないでおこう」と決めていました。「BIGカンパニーよりも、GOODカンパニーが先だろう」と。でも、人が増えると色々な方向にベクトルが向いていってしまい、顧客ではなく、上司の顔色をうかがってしまう社員も出てきました。そこで改めて、経営理念やミッション・ビジョン・バリューの重要性に気がつき、バリューの浸透こそが組織の安定に繋がることを学びました。バリューに共感できる人間を集めることが、組織を成功させるためには不可欠だと実感したんです。

バリューの浸透は確かに重要ですよね。どのような経営理念やバリューを掲げているのでしょうか?

「したことない。をへらす」という経営理念を掲げています。成功も失敗も経験してこそ成長があると思っているので、常に新しいことに挑戦する文化を大切にしています。社員には、日々新しいことに挑戦する姿勢を持って、成長し続けてもらいたいと思っています。

今後のビジョンや目標についてもお聞かせください。

今後の目標は2つあります。
ひとつは、【RECOG】のAI分析機能をさらに強化し、企業文化の言語化や採用支援に活用できるようにすることです。
もうひとつは、【はたログ】というサービスを3年以内にローンチし、ビジネスパーソンの強みを数値化してキャリアアップに役立てる仕組みを作りたいと思っています。実現できれば、企業と個人のマッチング精度をより高くできると考えています。履歴書で分かるのはキャリア。職務経歴書で分かるのはスキル。でも実際は、どんな働き方ができるかや人柄が大事です。弊社は、人柄と企業文化でマッチングできる世界を作っていきたいと考えています。

 

インタビュー企業
株式会社シンクスマイル:https://www.5smile.com/

 

この記事を書いた人

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株式会社SAL

ピボットCEO(しよー)のSAL編集部は、不確実性が高まる時代において、変革を目指す経営者を応援するメディアです。自社経験に基づくノウハウで、中小企業が変化しやすい組織づくりを支援する「remodooo!」を提供するSALが編集する、主に会社経営者向けのコラムサイトで、お役立ち記事を配信しています。