【株式会社BringFlower】AIと共に進化する個人開発者の挑戦。記事の自動作成サービス『BringRitera(リテラ)』で日本のIT課題に挑む

【BringRitera(リテラ)】は、生成AIを活用してSEO記事を効率的に作成できる画期的なツールです。WordPressとの自動連携、多言語対応、記事用の画像生成などの多機能さと圧倒的なコストパフォーマンスを武器に、幅広いユーザー層に支持されています。代表取締役であり開発者である稲田氏は、個で勝負する心構えをもっと広げたいという考えのもと、あえて1人でここまで挑戦を続けています。
独自の視点と技術で業界を変革する稲田氏に、起業の経緯やサービスの内容、今後の展望についてお話しを伺いました。
まず、御社の設立経緯について教えてください
はい。2022年3月に個人事業主として独立し、2024年4月に法人化しました。独立当初はSEOに強いWebサイト制作を軸に活動していましたが、現在は生成AIを活用してSEOに特化した記事を自動作成するツール【BringRitera(リテラ)】の開発・運用をメインに行っています。このツールが非常に好調で、ユーザー数が増加しており、今はこの事業に集中しています。
【BringRitera(リテラ)】はどのようなサービスですか?
【BringRitera(リテラ)】は、OpenAIの「ChatGPT」、Googleの「Gemini」、Anthropicの「Claude」という主要な複数の生成AIを切り替えながら、SEOに強い記事を簡単に作成できるツールです。
ターゲットキーワードを入力するだけで、AIが自動で構造化された記事を生成し、3〜10分程度で1万文字以上の記事が完成することもあります。また、記事に必要な画像生成も可能です。これにより、ユーザーは手間をかけずに高品質なコンテンツを作成でき、さらに検索順位の推移も計測し、SEOの効果も可視化できます。

競合が多い中で【BringRitera(リテラ)】の優位性はどのような点でしょうか?
最大の強みは圧倒的なコストパフォーマンスと機能の充実度です。デザイン、開発、マーケティングを私1人で行うことで、人件費を抑えつつ、ユーザーのニーズに素早く応える仕組みを実現させています。
複数の生成AIを自由に切り替えられる機能や、外国語の記事生成への対応も特徴です。インバウンド需要が高まる中、韓国語や中国語の記事を作成できるのは大きな魅力だと考えています。
すべてお1人で開発しているのですか?
はい。外部にサポートを依頼したこともありますが、基本的には1人で開発しています。
通常、開発チームでは意思決定にも時間を要しますし、コード作成後に別部門で検証を行うなど、多くの工程が必要ですが、私の場合は新機能の設計からリリースまでのすべてを1人で責任を持って進めることが可能です。自身で開発したものなので即座に対応することができます。例えば生成AIの新しいバージョンがリリースされた日のうちに、それについて検証を実施のうえBringRitera(リテラ)に取り込むこともあります。このスピード感が、お客様にも好評をいただいているポイントの一つです。
どのようなお客様が【BringRitera(リテラ)】を利用されていますか?
個人の方や中小企業経営者、マーケティング部門の担当者、さらには記事制作を手掛けるマーケティング会社など、利用者層は非常に幅広いです。個人ユーザーが比較的多く、これは私自身が「SEOによる事業拡大を、もっと身近に」という考えのもと、個人ユーザーを歓迎していることと、料金をリーズナブルに設定しているからだと思います。
他社のサービスでは、企業向けに特化し個人ユーザーの受け入れを制限している場合も見受けられます。【BringRitera(リテラ)】はフリープランもあり幅広いお客様が気軽にコンテンツ作成を始められる環境を整えています。
稲田様ご自身のキャリアについて教えてください

私は慶應義塾大学、大学院で人間工学を専攻し、卒業後は日立製作所のデザイン部門に所属しWebシステムやUXデザインに携わりました。
Webには、視覚障がいのある方でも読み上げ機能を活用できるといった、多くの利点があります。それが実現できるのは、AppleやMicrosoft、Googleなどの世界的な企業が議論を重ねて策定してきた共通のWeb仕様があるからです。この国際的な仕様策定の場に日本の制作現場の声も届けるべく私は議論に参加してきました。この国際的な仕様策定の場に参加してきた経験を通じて、SEOやWebデザインの本質を深く理解できました。
お客様と直接対話しながらサービスを提供したいということや、自分の力を試したかったこと、Webを通じた事業拡大をもっと身近なものにしていきたいという考えなどあり、2018年に独立し、現在の事業を展開しています。
Web仕様に深い理解があるからこそ、【BringRitera(リテラ)】を開発できたということですね。開発背景を教えていただけますか?
独立直後は、お客様のサイト制作からSEOのコンサルティングまで、一貫してサポートしていましたが、SEOを強化するにはサイト内に質の高い記事が欠かせません。デザインが美しく、コーディングが優れていても、1ページだけのシンプルなサイトではSEO効果は十分に得られないため、サイトの内容を充実させることが重要なのです。
そのため、記事制作の代行サービスも提供していましたが、当然ながらそれにはコストがかかります。「そこまで予算をかけられないので、アドバイスだけ欲しい」とおっしゃるお客様も多くいらっしゃいました。しかし、実際には記事をほとんど書かないケースが多く、書いたとしてもSEOに強い内容にはなりづらく、せっかく高品質なサイトを作っても、SEO施策が進まないという課題に直面していました。
そんな中でChatGPTが登場し、「これを活用すれば、低コストで高品質な記事が作れるのでは?」と考えました。これなら、お客様ご自身が手頃な予算でSEOに強いサイトを運営できるようになります。このアイデアがきっかけとなり、【BringRitera(リテラ)】を開発しました。

今後の展望を教えてください
【BringRitera(リテラ)】の認知度をさらに高め、SEOを重視する人なら誰もが知るツールにしたいと考えています。プロダクトの品質向上に努めながら、将来的にはSEOコンサルティングやWebサイト制作のサービスも再開し、幅広いニーズに応えられる体制を整えたいと思っています。また、SEOそのものも変わっていきますので、ウェブマーケティングという広い視点で捉えてウェブと共に発展していきたいと考えています。
最後に、事業を進める上で大切にしていることは何ですか?
スピード感です。1人だからこそ出せるスピードがあると思っていますし、実際にスピード感を持って進められていると思います。もちろん1人には限界があり、まだ分かりませんが、将来的には仲間と共に事業を成長させたいという考えもあります。
ただ、もしそうなってもスピード感は失いたくないですし、個の才能が埋もれてしまわないような環境づくりを考えていきたいと思います。日本のIT業界は構造的に、スペシャリストのまま進もうという人が比較的少なくて、優秀なエンジニアが埋もれてしまっているケースが多いのではないかと感じています。生成AI含め、様々な利便性の高いITツールが今はありますので、1人でできる範囲は広がっています。私自身は独立するまでエンジニアとしての肩書はありませんでしたが、今では1人でサービスを構築し、ここまで事業を進めてこられました。
役割を限定しすぎず、それぞれが個で勝負する心構えで推進していけるような環境がこれから重要になっていくと思いますので、仲間と一緒に事業を進めることになれば、そういった環境づくりも考えていきたいと思います。
インタビュー企業
株式会社BringFlower:https://www.bring-flower.com/
紹介サービス
BringRitera(リテラ):https://ritera.bring-flower.com/