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新規事業特集

【データコム株式会社】データ分析で企業の新たな価値を創造。『新規事業部』の挑戦

SAL編集部
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【データコム株式会社】データ分析で企業の新たな価値を創造。『新規事業部』の挑戦

データコム株式会社は、これまでの小売業向けデータ分析ノウハウを活かし、隣接業界や異業種への展開を目指して新規事業開発を担う【事業推進部】を発足しました。レジデータから売上分析や価格最適化を行い、営業判断を支える同社が、分析ツールを通じて幅広い業界での価値創出に挑戦します。
社員の主体性が発揮できる組織文化が魅力の一つでもある、データコム株式会社の取締役 小野寺氏に事業の内容と今後の展望についてお話を伺いました。

データコム株式会社の事業内容について教えていただけますか?

弊社はこれまで、スーパーやドラッグストアといった、複数店舗を展開している企業様を主な対象として、データ分析のサービスを提供してきました。
私たちの強みは、店舗のレジで生まれる大量のデータをもとに、売上分析や商品価格の最適化をサポートすることです。例えば、商品が購入されるたびに生み出される年齢や性別など様々なデータを活用して「次に売れるものは何か?」や「適正価格はいくらか?」といった具体的な指針を提供しています。これにより、日々の営業判断をデータで支え、売上や利益の向上を後押しします。

【新規事業部】が発足された背景についてお聞かせいただけますか?

スーパーやドラッグストアを中心に、約300〜400のターゲット企業がある中で、これまで累計200社以上の企業様とお取引させていただき、高評価をいただいてきました。しかし、この数を考えると、さらなる成長には新たなチャレンジが必要だと感じています。そこで、既存のお客様だけでなく、異業種やこれまでアプローチしてこなかった企業様にも、私たちの強みであるデータ分析の価値を広げたいと考え、新たに【事業推進部】を立ち上げました。

既存の小売業だけでなく、異業種への展開を目指しているのですね。どのようなアプローチをお考えなのでしょうか?

現在、チーム内で様々なアイデアを出し合い、異業種の専門店や飲食店向けの分析ツールを提供するなど、従来とは異なるアプローチの検討を進めています。
現状は、次の日の行動に直結するような簡易な分析ができるサービスを目指しており、既存システムのライト版・廉価版として提供していく構想です。

発足にあたって、挑戦や苦境はありましたか?

業界を跨いで新たな市場に進出するというのは、とても有益なチャレンジですが、困難な面もありました。
「このプロダクトはどうですか?」と数社のヒアリング先を見つけるだけでも苦戦しましたね。

その苦境をどのように乗り越えてきたのでしょうか?

業界の交流会に参加したり、繋がりのある企業へのヒアリング打診をしたりすることで、生の声を聴く貴重な機会を得られたのは非常に大きかったと思います。ここで得たフィードバックをもとに、顧客により響くプロダクトの方向性を見直すきっかけとなりました。
また、こういった経験が【事業推進部】自身にとっての学びとなったのはもちろんのこと、新たな挑戦を進める上で、顧客の生の声に耳を傾けるという姿勢は、会社全体が見習うべき要素であると考えています。

チームの取り組みが少しずつ成果を生み始めているのですね。【新規事業部】の組織体制についても教えていただけますか?

現在、【事業推進部】には約5名のメンバーが在籍しています。
40代の経験豊富なメンバーや20代の若手が混在しており、それぞれが異なるミッションを持って活躍しています。
チームマネージャーは、これまでに広告やマーケティングなど小売業界以外での業務経験があるため、多角的な視点からプロジェクトを進行できるのが強みです。データサイエンスに長けた中途社員の方もいます。
また、インドの学生さんとのインターンシップでは、AIやデータ活用の新しい技術を学び合う場も提供しています。

新規事業を進める上で、チームとして大事にしている行動指針や考え方があれば教えていただけますか?

【事業推進部】では、「自ら考えて動く」という姿勢を非常に重視しています。我々の会社は100名規模と比較的小さな組織ですが、その分、やりたいことに対して主体的に取り組む文化を育んでいけると良いと考えます。
マネージャーもメンバーに対して「何がしたいんだっけ?」「どちらが良いの?」と問いかける姿勢を大切にしています。【事業推進部】では、そういった主体性を促す環境が特に整っているため、メンバーも高いモチベーションでプロジェクトに参加できていますね。

今後の展望を教えて下さい。

【事業推進部】では、これからも異業種への展開を視野に入れながら、データ分析を通じて新たな価値を創出していきたいと思っています。

最後に、御社に興味をお持ちの方や企業へ、メッセージをお願いいたします。

今、AIやChatGPTを活用することで、文系の方でもプロンプト作成や多角的なデータ分析に挑戦できる時代が到来しています。新しいことに挑戦し、自らの力で価値を創出したいという方や、チームと意見を交わしながら何かを生み出したいという熱意を持つ方を、私たちは心から歓迎します。
また、共に成長し、スピード感をもって新しい価値を創り上げていけるパートナー企業との連携も求めています。
ご興味のある方は、ぜひご連絡ください。

公式X:https://x.com/Datacom_jp
公式note:https://note.com/datacom

 

インタビュー企業
データコム株式会社:https://www.datacom.jp/

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株式会社SAL

ピボットCEO(しよー)のSAL編集部は、不確実性が高まる時代において、変革を目指す経営者を応援するメディアです。自社経験に基づくノウハウで、中小企業が変化しやすい組織づくりを支援する「remodooo!」を提供するSALが編集する、主に会社経営者向けのコラムサイトで、お役立ち記事を配信しています。