企業のInstagram運用のコツ・活用事例まとめ
Instagramを活用する企業は2016年に日本国内で1万社を突破し、マーケティングにおいてSNSの中でも非常に重要なツールとなっています。
Instagramの企業アカウントをこれから運用しようと考えている方、既にスタートしていて、さらに企業アカウントを伸ばすコツが知りたいと考えている方に向け、企業がInstagramアカウントを開設するメリットやアカウントの伸ばし方、意識すべき点などについて解説します。
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企業アカウントを始める前にーInstagramの特徴まとめ
Instagramは写真や動画を多くの人々と共有できるソーシャルネットワーキングサービスです。「インスタ映え」という言葉が流行したことからもわかるように、他のSNSと比べてビジュアル面に特化しています。
Instagramはアメリカのメタ・プラットフォームズ社(旧Facebook社)が所有しており、メインユーザーは20~40代となっています。
Instagramの投稿方法
投稿方法は大きく分けて以下の3通りです。
- フィード投稿:ホーム画面に表示され、「#(ハッシュタグ)」をつけると投稿の拡散ができる点がメリットです。
- ストーリー投稿:ホーム画面上部の「ストーリーレイ」というスペースに表示され、投稿から24時間が過ぎると削除されます。フィード投稿に比べると拡散性は劣りますが、ホーム画面の上部に表示されるためフォロワーの眼に触れやすいというメリットがあります。
- リール投稿:ショート動画の投稿に特化しており、2021年夏のアップデートによって60秒の長さの動画まで投稿できるようになりました。メリットはフォロワー以外にも動画を届けられることです。
InstagramとFacebook、Twitterなど他のSNSとの違い
InstagramがFacebookやTwitterと大きく違うのは、まず若年層にユーザーが多いことです。若年層をターゲットに商品・サービスを展開している企業なら、Instagramの導入は今や必須といえるでしょう。
また写真や動画など視覚に訴える魅力的な投稿ができれば、高い拡散力が期待できます。さらに他のSNSと比較して、ユーザーの購買行動をうながす力に長けていることも特徴です。
若年層のユーザーは商品・サービスを購入する際に、ハッシュタグ検索を行い企業のInstagram投稿から情報を収集していることが知られています。
Instagramの導入に向いている企業
Instagramは写真やビジュアルをメインとしたSNSなので、若年層や女性向けのブランド・商品、デザインやインテリアなど、ビジュアルで商品の魅力を伝えたい場合に相性が良いです。
例えばコスメや美容、アパレル、アクセサリー、料理・食品、旅行などの業種は特におすすめです。
Instagram企業用ビジネスアカウントの作成方法
Instagramの機能や特徴に続いて、実際に企業用ビジネスアカウントを作成する方法と手順についてご説明します。
1. スマートフォンでInstagramアプリをダウンロードする
最初にスマートフォンでInstagramのアプリをダウンロードします。
パソコン版はWindows10しか対応しておらず、写真やストーリーの投稿・閲覧、DMの送受信ができないというデメリットがあります。
そのためスマートフォンでのアカウント取得が望ましいです。
2. 電話番号あるいはメールアドレスを登録
電話番号あるいはメールアドレスを入力し、届いた認証コードを入力します。
3. 企業名(ブランド名、サービス名など)とパスワードを入力
企業名(ブランド名、サービス名など)と一緒にユーザーネームも設定します。
4. プロアカウントに切り替える
プロアカウントとは、企業がビジネスでInstagramを運用する際に使うアカウントです。プロアカウントに切り替えると、以下の機能を使用できます。
- お問い合わせボタンや「予約」などのアクションボタンの設置
- 広告の出稿(有料)
- Instagramインサイト(Instagramが公式に提供している分析ツール)
投稿の表示・閲覧回数やシェア・「いいね」の数などのデータが確認でき、マーケティングに活用できます。 - DMの返信テンプレート作成・保存
Instagramのプロアカウントは様々歯メリットがある一方、アカウントを非公開にできなくなるデメリットもあります。
注意したいのは、個人アカウントからプロアカウントに切り替えた場合、個人アカウントで保留にしていたフォローリクエストも全て承認されてしまうことです。
フォローされたくない人がいる場合は、プロアカウントに切り替える前に拒否やブロックをしておきましょう。
5. アカウントを編集
「プロフィールの編集」から写真、プロフィール文などを登録します。
6. カテゴリを選択
企業アカウントに最も適したカテゴリを選んで完了です。
企業がInstagramアカウントを伸ばすコツ
ここでは企業がInstagramアカウントを伸ばすコツについてご紹介します。
企業アカウントの世界観・ターゲットを定義しておく
複数の担当者でInstagramの企業アカウントを運用する場合など、コンセプトや投稿内容、表現などがバラバラになってしまう恐れがあります。ユーザーに違和感を与えないように、運用前に世界観やコンセプト、ターゲットの設定を定義づけ担当や関係部署で共有しておくことが必要です。
継続的に投稿を続ける
企業のInstagramで最も重要といえるのは、継続して投稿を行うことです。そのためには継続した投稿が可能な運用体制を整えることが大切です。例えば投稿の作成・アップの担当者を決めておく、あるいはどうしてもリソースが割けないなら外部に委託することも1つの方法です。
キャンペーンや広告の活用
企業アカウントの認知度やフォロワー数のアップを目指すなら、キャンペーンの実施、広告出稿などがおすすめです。
データをもとに改善のPDCAを回す
Instagramインサイトを用いれば投稿のインプレッション数や「いいね」の数、リーチ数、企業サイトへのクリック数など様々なデータが入手できます。
それらのデータを用いて投稿の成果を確認し、改善を加えていきましょう。またハッシュタグや画像の見直し、ターゲット設定が適切かなどの点もチェックしましょう。
企業でInstagramを運用する際には炎上対策も意識を
Instagramを企業アカウントとして運用する際に注意したいのは、「炎上」を避けることです。炎上は企業のブランドイメージに傷をつけ、さらに対応を間違えると二次被害が出る恐れもあります。
炎上を避けるために有効な方法は、社内で「ソーシャルメディアポリシー」を作ることです。例えば「政治・宗教などに関する投稿は避ける」「顧客や取引先の情報に関わる投稿はしない」「性差別や年齢差別ととられかねない投稿・表現は避ける」「誹謗中傷につながりそうな投稿はしない」などを決めていきます。
炎上してしまった場合の対処についても方針を定めておくと、万一の時に慌てずに済みます。
例えば炎上が起こった際の報告手順や対応窓口を決めておく、公式なコメントはどう作るかのマニュアル、対応方針の説明方法などを決めておくとよいでしょう。
企業アカウントの成功事例
Instagramの企業アカウントを運用し、成功している事例をご紹介していきます。
美容・コスメ: JILL STUART Beauty(ジル スチュアート ビューティー)
1993年に誕生したファッションブランド「JILL STUART」が展開するコスメティックラインで、特徴は画像の品質に強いこだわりがあること。
ジル スチュアート ビューティー「らしさ」を徹底し、商品と共にかわいい小物をあしらったり、商品イメージに合わせた背景を用意したりして、ユーザーの購買意欲をかき立てます。
また60秒の動画を投稿・視聴できる「リール」機能を用いて、自社商品を使ったメイク動画をアップ。コスメ商品の使い方をわかりやすく紹介することで、購入への誘導に成功しています。
小売り:DAISO(ダイソー)
今や100円ショップの代名詞といえる「ダイソー」。
ダイソーの投稿の特徴は、まるでチラシのように飾り気がなく、親しみやすい画像を使っていることです。
さらに画像に文字で商品説明を入れ、使い方やセールスポイントをわかりやすく表現。ユーザーがその商品を使う場面をイメージしやすく、単なる商品の紹介に留まらず興味喚起や購買行動につなげています。
またコメント欄に商品の品番を記載しており、ユーザーが店舗に問い合わせをしやすいことも大きなポイントです。
飲食・食品:スターバックスジャパン
世界中にファンをもつコーヒーチェーン「スターバックスジャパン」は、Instagramでより多くのユーザーの眼に触れやすい「ストーリー」を巧みに使っている点です。
ストーリーの一例を挙げると「神社仏閣近くのスターバックスならではのユニークな楽しみ方」など、ユーザーの興味をそそる投稿が紹介されています。
またスターバックスの各店舗で働くスタッフの声や、UGC(User Generated Contents:一般のユーザーから投稿された画像や動画など)をストーリーに再掲。ユーザーが身近に感じやすい投稿を意識し、企業とユーザーの相互コミュニケーションを意識した運用を行っています。
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SNS運用は日々トレンドも移り変わる上に、成果がでるまで運用していくには、かなりのリソースと専門知識が必要になります。
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