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新規事業特集

【株式会社プラス・アルファ】自動化ツール『RPA』で可能性を広げる、モノづくり企業の新たな成長

SAL編集部
SAL編集部
【株式会社プラス・アルファ】自動化ツール『RPA』で可能性を広げる、モノづくり企業の新たな成長

株式会社プラス・アルファは、長年培ってきたオーダーメイドシステム開発のノウハウをいかし、【RPA】(Robotic Process Automation)事業に乗り出しました。このツールは、特に中小企業の業務効率化に大きな効果を発揮します。【RPA】事業開始の背景と、社員が誇りを持って働ける環境を作り上げるプラス・アルファの未来について、代表の後藤氏にお話しをお聞きしました。

【RPA】事業を始めたきっかけを教えていただけますか?

もともと当社は、オーダーメイドでシステムを開発し、主に大手企業向けに提供と運用サポートを行ってきました。しかし、最近は中小企業からも業務効率化のニーズが高まっていると感じていたんです。そこで、これまで手作業で行っていたパソコンの単純作業を自動化できる【RPA】というツールが、特に中小企業の業務改善に大いに役立つと考え、この事業を始めることにしました。

補足
RPAとは、Robotic Process Automationの略で、パソコンで行う定型的な事務作業をソフトウェアロボットを使用して自動化する技術です。
例えば、取引先からの請求書の電子保存業務であれば、ファイル名の変更やフォルダ移動、台帳記入まで自動化させることが可能です。

 

まさに時代に合ったサービスですね。【RPA】導入のメリットはどのような点にありますか?

【RPA】の一番のメリットは、やはり効率化を促進できることです。例えば、経理業務や営業部門での定型的な作業、具体的には請求書の処理やデータの入力といった作業を【RPA】が自動で行うことで、人員の負担を大幅に軽減することができます。作業ミスも減るので、結果的に業務全体の精度も向上します。

業種業態問わず、中小企業から大企業まで導入できますし、価格も年間利用料90万円と手頃なので、コストパフォーマンスの面でも非常に優れています。

プラス・アルファを立ち上げた当初から、現在の【RPA】事業に至るまでの道のりにはどのようなことがあったのでしょうか?

会社を立ち上げたばかりの頃は、オーダーメイドのシステム開発を中心に行っていました。大企業との取引がメインだったので、そこまで大きな困難はなかったのですが、リーマンショックやコロナ禍の影響で、受注が減少した時期がありました。その時期に、いかにして収益を安定させるかが大きな課題となり、【RPA】事業に注目したんです。【RPA】は中小企業にもニーズがあり、また長期的に安定した収益を見込めるため、今後も事業の柱として成長させていきたいと考えています。

それは大きな決断だったと思います。【RPA】事業を展開するにあたり、どのような戦略を考えていますか?

アプローチ方法を強化することですね。【RPA】の導入効果をしっかりと可視化し、お客様に直接その成果を感じてもらえるようにしています。そのおかげで導入後も長期にわたって利用していただけるケースが増えています。実際すでに5年以上継続してご利用いただいているお客様もいらっしゃるんです。

起業した経緯についても教えてください。

私は大きいシステム会社で、およそ10年エンジニアとして働いていました。大きな案件に携われる機会はありましたが、本気でお客様と向きあう姿勢が欠けている社風に疑問を感じていたんです。お客様にとっての最善を目指すためには、時にはお客様と意見が対立することがあっても、本気で向き合うことが必要だと考えていたからです。
また、お客様の会社に常駐して仕事を行うため、自社に戻っても席がありませんでした。そのため自然と会社に戻りづらくなりましたし、気持ちよく仕事ができない局面が多くなってきたんです。その出来事がきっかけとなり、 前職が一緒の5人でプラス・アルファを立ち上げました。経営者として前職の経験を活かし、より良い経営基盤づくりを目指しています

チームの運営や、プラス・アルファとして大切にしていることはありますか?

ひとつは、システム開発において、社員全員がニーズをきちんと把握し、責任を持って高いクオリティを目指すことですね。ただ人を派遣するだけでは、成果物のクオリティが落ちるだけでなく、会社への帰属意識も薄れてしまう。当社では、可能な限り持ち帰りの案件を受注して、自社で一貫して開発から納品までを行っています。こうすることで、社員が一体となって案件に取り組み、成果物に誇りを持てるようになります。

また、働きやすい環境を整えることも大切にしています。皆がワクワクできるような制度やイベントを取り入れ、常にポジティブな職場の雰囲気を保つよう心がけています。
企業として成長していくため、ESG(※1)の取得を目指して経営基盤も整備中です。

※1 ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字。企業が長期的に成長するためには、経営においてESGの3つの観点が必要だという考え方のこと。

成果物の品質と、働きやすい環境を整えることにこだわりがあるということですね。最後に、プラス・アルファのビジョンについてお聞かせください。

【RPA】事業をさらに強化し、最先端のAI事業にも関わっていきたいと考えています。
また、若い人材を積極的に採用し、企業規模を今の倍に拡大することを目指しています。最終的には、自社製品を持ち、持続可能な経営基盤を構築していくことが目標です。
企業としての信頼を築き、長期的に安定した経営を続けていくことで、お客様にも社員にも喜ばれる会社を目指していきたいですね。

 

インタビュー企業
株式会社プラス・アルファ:https://www.plusa.co.jp/

この記事を書いた人

SAL編集部
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株式会社SAL

ピボットCEO(しよー)のSAL編集部は、不確実性が高まる時代において、変革を目指す経営者を応援するメディアです。自社経験に基づくノウハウで、中小企業が変化しやすい組織づくりを支援する「remodooo!」を提供するSALが編集する、主に会社経営者向けのコラムサイトで、お役立ち記事を配信しています。