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新規事業特集

【株式会社FPコンサルティング】企業と従業員の未来を支える新風。『ウェルビーイング』を取り入れたFPサービス

SAL編集部
SAL編集部
【株式会社FPコンサルティング】企業と従業員の未来を支える新風。『ウェルビーイング』を取り入れたFPサービス

株式会社FPコンサルティングは、金融商品の販売を行わない独立系ファイナンシャルプランナー法人として、企業や従業員の福祉向上に貢献しています。企業向けのFP顧問契約を中心に、数々の大手企業と長年の信頼関係を築いてきました。2024年には、クライアントの幸福度を高めるための【ウェルビーイング宣言】を発表し、金融分野にとどまらない包括的な支援を提供しています。代表取締役社長である岡崎氏に、事業の取り組みと今後の展望について詳しく伺いました。

まずは貴社事業について教えて下さい。

私たちFPコンサルティングは、独立系のファイナンシャルプランナー(FP)法人として、完全に中立・公正なアドバイスを提供することを重視しています。証券仲介業や保険代理店業とは異なり、私たちは金融商品の販売を一切行わず、お客様の悩みに対して的確なアドバイスをお届けすることに専念しています。
これまで官公庁や大手企業、労働組合など、多くの団体と長年にわたり信頼関係を築いてきました。私たちのサービスの中心には、企業向けの「FP顧問契約」があり、
8大商社やJRを含む約40社と契約しています。これは、いわば「顧問弁護士のFP版」のようなもので、企業から料金をいただき、従業員や組合員の方々には福利厚生の一つとして無料でFP相談を提供するというサービスです。通常なら1時間2万円ほどかかるFP相談を無料で受けられるのは、金融商品の販売に依存していないからこそ可能な形です。

また、従業員の心身の健康や生活の質の向上を目指した「オーダーメイドセミナー」や「オンライン研修システム」も展開しています。これらのセミナーや研修は、各企業のニーズに応じた完全オリジナルの内容です。福利厚生やライフプラン、資産形成について、シミュレーションや実例を交えたわかりやすい解説を行い、自身の状況に合った学びを提供することで、従業員の帰属意識の向上にもつながっています。
大手企業でも導入いただき、
離職率の低下や生産性の向上という成果が出ています。

今年の7月に【ウェルビーイング宣言】を制定されたということですが、どんな内容なのでしょうか。

【ウェルビーイング宣言】(※1)は従来のFPサービスに加え、私たちが企業活動を通じて社会全体の課題解決に取り組むという決意を表明するものです。従業員や組合員の方々一人ひとりが心身ともに健やかで充実した生活を送ることが、企業の成長や社会貢献に繋がると考えています。金融相談に加えて、5つのウェルビーイング要素をバランスよく整えることで、従業員のモチベーションや働きがいを高めることを目指しています。

具体的には、以下の5つの要素に焦点を当てています。

・Physical(身体): 身体的な健康やフィットネスに関連する要素。健康的な生活習慣、運動、栄養、病気予防などを含みます。
・Social(社会): 社会的なつながりやコミュニケーションに関連する要素。家族や友人、職場などの社会的ネットワークとの良好な関係を指します。
・Career(仕事): 職業やキャリアに関連する要素。仕事における満足感やキャリアの成長、仕事とプライベートのバランスなどを含みます。
・Community(地域): 地域社会とのつながりや参加に関連する要素。地域での活動や貢献、コミュニティの一員としての役割を果たすことを指します。
・Financial(お金): 経済的安定や財務健全性に関連する要素。安心して生活を送るための財務的な準備や資源を指します。

※1:ウェルビーイング(Well-being)とは、well(良い)とbeing(状態)を組み合わせた言葉であり、身体的、精神的、社会的、経済的に良好な状態にあることを意味する概念。

なぜFP事業に【ウェルビーイング】を取り入れようと考えたのでしょうか?

私たちのサービスは金融商品を売らず、従業員が無料で専門的な金融相談を受けられるという形で展開してきました。しかし、企業のニーズを見ていると、従業員の幸福度を全体的にサポートすることが求められていると感じます。
特に大手企業では、健康ケアやウェルビーイングの取り組みが強化されているので、そこに私たちがどのように貢献できるかを考えました。その結果、金融分野にとどまらず、5つのウェルビーイング要素を取り入れたサービスを提供することに決めました。
この5領域全てに取り組んでいるという点が、私たちの強みでもあります。

 起業されたきっかけを教えていただけますか?

大学時代にアメリカで半年間過ごしたことがきっかけです。飛行機で30都市くらいを巡って、そこで受けたアメリカ特有のカルチャーにショックをうけると同時に、自らチャレンジする精神を学び、漠然とですが「起業してみたい」という意識につながりました。
その後、大学卒業後はノンバンクに就職して5年程勤務した後、日本生命に7年在籍し、法人や富裕層向けに保険のコンサルティングをしていた経験が、今の法人を中心とした事業を展開していく基盤となりました。この時にファイナンシャルプランナーの資格を知り、国際ライセンスであるCFP®を取得しました。アメリカでは個人が顧問FPをもつことが当たり前となっており、ファイナンシャルプランナーが医師や会計士同様の職業であると聞いていました。将来日本もアメリカのようになると思い、当時は珍しい独立系FP会社を設立しました。日本では個人がFPサービスにお金を払うという文化が根付いていません(今もですが)。そこで、身内が公務員であったため「公務員に特化したFP」として活動し、公務員個人を対象とせず、公務員団体を対象にしたサービスからスタートしました。

 起業されてから実際に事業を進める中で、困難なことも多かったのではないでしょうか?

そうですね。実績がゼロの状態だったので、最初は大変でした。公務員団体や官公庁に対してテレアポから始めましたが、なかなか信頼を得るのが難しかったです。でも、トライアルでサービスを試してもらいながら、少しずつ実績を積んでいきました。

今後のビジョンや目標についても教えてください。

今後は、個人向けFPの存在をもっと多くの人に知ってもらえるよう、活動を積極的に展開していきたいです。まずは職場を通じて「身近なお金のプロがいる」という認識を広げ、いずれは個人でも顧問FPを持つのが当たり前になる社会を目指しています。

 最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

2023年から日本人の幸福度が低下しているという現状がありますが、私たちは【ウェルビーイング】を通じてそれを改善していきたいと考えています。【ウェルビーイング】というキーワードはSDGsのように一般的になっていくと思うので、ぜひ注目してみてください。

 

インタビュー企業
株式会社FPコンサルティング:https://fp-con.co.jp/

この記事を書いた人

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株式会社SAL

ピボットCEO(しよー)のSAL編集部は、不確実性が高まる時代において、変革を目指す経営者を応援するメディアです。自社経験に基づくノウハウで、中小企業が変化しやすい組織づくりを支援する「remodooo!」を提供するSALが編集する、主に会社経営者向けのコラムサイトで、お役立ち記事を配信しています。