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新規事業特集

【アンカー株式会社】クライアントの「市場No.1実現」を支援する新規事業『グロースASPサービス』アンカーが目指す業界変革とは?

SAL編集部
SAL編集部
【アンカー株式会社】クライアントの「市場No.1実現」を支援する新規事業『グロースASPサービス』アンカーが目指す業界変革とは?

アンカー株式会社は、「No.1を創る会社」をビジョンに掲げ、デジタル領域を主軸にマーケティングを通じて企業の持続的成長を支援するグロースマーケティング企業です。今回は、代表取締役の千野氏に、新規サービス【グロースASPサービス】についてお話を伺いました。

新規サービス【グロースASPサービス】について教えてください。

私たちの【グロースASPサービス】(※1)は、広告主とパートナーメディア双方の成長を目指すクローズド成果報酬型広告サービスです。事業成長にコミットするためグロースマーケティングにもとづいた戦略設計を前提とし、KGIから逆算してROAS(広告の費用対効果)や広告経費率、その他変数などのKPIを策定し、厳密にモニタリングしています。

またバナーや動画に限らずLP(ランディングページ)など、社内で広告クリエイティブ全般の制作機能を持っており、LPO(ランディングページ最適化)施策でPDCAを回し続けられることが強みです。過去4,000回におよぶLPO実績からCVRを担保したLP制作のナレッジを蓄積しており、パートナーメディアからいただくCV獲得向上を目的とした広告の改善案をスピーディーに反映できるため、広告主・パートナーメディア双方の成果を追求できる体制を構築しています。

2023年12月にこの【グロースASPサービス】を立ち上げ、創業当初からの主軸であるLP制作・広告運用サービスに次ぐ、2つ目の収益の柱としてさらなる事業拡大を目指しています。

※1
ASP事業とは、広告主(クライアント)とメディア運営者(アフィリエイター)を仲介するサービスです。広告主の商品やサービスを効果的に宣伝し、売上を上げるため、ASP事業者が商品・サービスの特性にあわせて最適なメディア運営者の募集を行います。中でもクローズド型ASPは誰もが登録申請できるオープン型とは違い、登録申請が制限されています。厳しい審査をクリアした優良メディアに対して、ASPからコンタクトを取り、広告主の商品・サービスに最適なメディアをリクルーティングします。

なぜ【グロースASPサービス】を立ち上げたのでしょうか?

理由は大きく2つあります。
1つ目は、業界を健全にしたいという思いからです。従来のASP市場はメディアに偏りがちで、広告主はウェブ上での問い合わせ数は得られるものの、売上にはつながりにくいという課題がありました。さらに、成果報酬型のサービスでありながら、事業の成長に寄与できないケースが多く、メディアだけが利益を得るという状況が問題視されていました。最悪の場合、不正な獲得手法が横行するケースやASPやメディアが儲かる一方で、広告主が倒産するケースも見受けられます。

このような業界を健全化し、広告主の事業成長に寄与する本質的なASPサービスを提供するために、新たにサービスを立ち上げました。当社では重要指標であるROAS(広告の費用対効果)を広告主だけでなくパートナーメディアにも開示するため、ROASの最適化を計りながら集客をコントロールしています。ROAS最適化した広告運用、さらに獲得につながる質の高いクリエイティブ制作を実現した結果、私たちのASPサービスは、確実に売上につながる「質の高い問い合わせと集客」を生み出し、お客様から高く評価いただいています。

2つ目は、お客様を全方位から支援する形を実現したかったからです。【グロースASPサービス】を展開するよりも前に、とある業界で10番手にも入っていなかった企業様を約2年で市場No.1に引き上げた成功事例があります。3店舗から120店舗まで拡大し、今では業界をリードする存在にまで成長しました。けれど、当時の弊社にはASPサービスを提供する部門がなく、その分野だけ支援することができませんでした。それが心残りで、「ASPサービスも自社で提供したい」という構想が生まれたのです。

【グロースASPサービス】の具体的な実績を教えてください。

私たちのお客様の多くがBtoCビジネスを展開しており、特に店舗ビジネスを行っている企業様が7割を占めています。具体的には、クリニック経営の医療法人、美容サロン、脱毛サロン、パーソナルジムなどです。その他には、オンライン診療やオンラインスクールなど、店舗を持たないサービスが2割、BtoBの人材サービスなどが1割を占めています。
特に成功例として挙げられるのは、昨年12月から契約を開始したお客様です。質の高いお問い合わせとお問い合わせ数から新規出店へ事業拡大。その成果を実感いただき、1つの事業部への支援からスタートしましたが、「同じようにお願いします」と、4つの事業部からご依頼をいただきました。お客様のマーケティング施策全般を担当させていただくまでに至ったことは、非常に良い実績だと考えています。

起業したきっかけについても教えていただけますか?

大学卒業後、新卒で株式会社セプテーニに入社し、インターネット広告事業に携わっていました。その後、独立して起業する前は、大手広告代理店でさまざまなナショナルクライアント様のデジタルマーケティングを担当。現場で経験を積む中で、広告主の事業をどうやって伸ばすかという議論が少ないことに、違和感を覚えました。「広告の取り扱いをどう伸ばすか、テレビの予算をどう確保するか」といった話題が中心で、本来、広告主の事業が成長しなければ予算も伸びないはずなのに、その根本的な部分が軽視されていると感じたんです。この業界にはまだ改善の余地があると考え、起業に至りました。アンカーでは、お客様の事業をいかに市場No.1に導くかということを最も重要視し、事業を展開しています。

困難を乗り越えたエピソードがあれば教えてください。

新規事業の立ち上げに際して、先行投資として数千万円ほどかけて事業成長の鍵となる広告計測ツール(アドブリッジ)の開発を行ったのですが、当初理想とする開発ができなかったことですね。前提として正しい計測ができなければ正確な事業変数を導き出すことができず、施策の精度が落ちてしまいます。事業成長には正しい値、いわゆる”正値”が不可欠だからこそ、粘り強く改善を繰り返し、リリースに至ることができました。あのとき歩を止めていたら失敗に終わっていたけれど、諦めずに挑戦しつづけた結果、いま当社の第2の柱として成長しています。0から1を生み出し、一人ひとりが挑戦しつづけることで、100にも1,000にも可能性が広がると実感した出来事でした。

最後に、今後のビジョンや目標について教えてください。

今後もサービスのブラッシュアップに注力していきたいと考えています。既に他のASPサービスと差別化できる機能やソリューションを持っていますが、それをさらに磨いていくために、サービス改善にしっかりとリソースを割きたいと思っています。
また、私たちは「No.1を創る会社」というビジョンを掲げています。集客が成功していて、長期的な成長を目的としたグロースマーケティングを体現できている会社がNo.1になれると信じており、そのために質と量の両面で優れた集客を提供し、その成果を売上や利益に結びつけることが重要だと考えています。【グロースASPサービス】を通じて、集客の質や数に課題を抱えるお客様をNo.1へと支援していきたいと考えています。

 

インタビュー企業
アンカー株式会社:https://anchor-ltd.com/

この記事を書いた人

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株式会社SAL

ピボットCEO(しよー)のSAL編集部は、不確実性が高まる時代において、変革を目指す経営者を応援するメディアです。自社経験に基づくノウハウで、中小企業が変化しやすい組織づくりを支援する「remodooo!」を提供するSALが編集する、主に会社経営者向けのコラムサイトで、お役立ち記事を配信しています。