【株式会社Robot Consulting】中小企業のキャッシュフローを革新する新サービス『請求ロボ』の挑戦と未来ビジョン
株式会社Robot Consultigは、「法の民主化」という理念のもと、リーガルテックを扱うAIサービスや企業のDXを支援するサービスを開発・提供している企業です。新たに提供を開始した【請求ロボ】は、中小企業の請求・支払い業務のDX化をさらに推進し、受発注の管理までの一元管理を可能とする革新的なBtoB向け資金繰り改善サービスです。サービスの詳細と今後の展望について、執行役員 中込氏にお話を伺いました。
新サービス【請求ロボ】について教えていただけますか?
【請求ロボ】は、中小企業向けのキャッシュフロー改善をサポートするソフトウェアです。具体的には、アカウント登録をするだけで、請求する側はクレジットカード決済での決済リンクにより迅速に資金を受け取ることができ、支払う側はクレジットカード決済することで最大60日間程度実質的な支出を先延ばしにすることができるシステムです。
企業間取引の幅が広がるだけでなく、支払い及び請求のスピードを向上させることができます。
このサービスの基盤となるのは、BPSP(※1)という仕組みです。決済事業者様との連携により短期間での開発を実現させました。
※1.BPSP(ビジネス・プロセス・サプライヤー・プラットフォーム)とは、企業が業務プロセスの一部を外部の専門業者に委託する際のマッチングやサポートを行うプラットフォームです。
中小企業に特化したサービスなのですね
弊社では企業の業務効率化を目指したサービスを提供しています。【請求ロボ】は、多くの中小企業が抱える資金繰りの課題を解決し、より現場で役立つ実践的なサポートを提供することを目指して開発しました。
このシステムを使うことでキャッシュフローに余裕ができる可能性があるということですね
その通りです。さらに、アカウント登録するだけで、売上請求をクレジットカードで請求することも可能になります。
例えば、請求書を出して前払いを求めるケースが多い業界、特に広告業などでは非常に有用です。通常、デポジットとして前金を受け取り、それを課金に充てる形になりますが、当システムでは請求リンクを発行し、お客様がクレジットカード払いで決済できます。この場合、売上を請求する側はクレジットカード決済後最短即日〜3営業日で入金され、お客様側はクレジットカード会社の支払いサイクルにより実質的な支払いを最大60日後に延長することが可能です。
この仕組みにより、売上を受け取る側は早く資金を確保し、支払う側は柔軟な支払いが可能となります。
他にどのような機能があるのでしょうか?
【請求ロボ】の搭載機能一覧
- 決済機能(支払と請求)
- 書類の発行
- 請求書(決済リンクも連動して生成可能)
- 発注書
- 支払通知書
- 見積書
- 領収書
- 取引先の管理
※現在の機能はサービス開始時のもので、今後のアップデートでさらに機能追加を予定しています。
請求書の作成から決済までを一貫して行えるように、請求書を作成すると請求書に連動して決済リンクを発行する仕組みを採用しています。これらをシームレスに進めることで、他のシステムを併用する必要がなく、業務の大幅な効率化を図ることが可能です。
また、ご登録は面倒な手続き不要で最短即日で完了し、決済機能のみの利用であれば月額無料で利用でき、業界最安水準の手数料も大きな魅力です。他社のBPSPでは一般的に3〜4%、安いところでも2.7%程度が相場ですが、【請求ロボ】はわずか2.3%でご利用いただけます。この低コスト設計により、気軽に導入していただけるのが大きな強みです。
低コストで、しかも基本的には手数料だけで利用できるということですね?
はい、その通りです。
開発コストを効率的に抑えることで、より多くのお客様に負担なくご利用いただける仕組みを実現しています。
「開発コストを効率的に抑えた」とのことですが、特別な工夫があったのでしょうか?
大きなポイントは、自社(自分自身)で要件定義、ワイヤーフレームやロゴデザインを手掛けたことです。これにより、コストを抑えつつ効率的にプロジェクトを進行させることができました。
【請求ロボ】の構想が本格化したのは今年の5月、開発がスタートしたのが8月、そしてリリースが12月という、まさにハイペースなスケジュールでした。このスピード感を支えたもう一つの要因が、決済事業者様からのAPI提供です。このサポートにより、さらなる効率化とスピードアップが可能になり、こうした取り組みの積み重ねが、短期間で低コストのサービスをリリースする鍵となりました。
素晴らしいですね。【請求ロボ】の将来展望についてお聞かせいただけますか?
更なるユーザビリティ向上のため継続的なアップデートを予定をしています。セカンドアップデートの計画も既に進行中です。
また、他社サービスとのAPI連携なども検討しております。
継続的な進化を通じて、【請求ロボ】はより多くの企業様にとって欠かせない存在となることを目指しています。
事業立ち上げに共通する思いや、大切にされている理念についてお聞かせください
弊社が提供するすべてのサービスに共通しているのは、「ユーザーの『あったらいいな』を形にする」という想いです。これは、弊社のバリューにも掲げられており、最も大切にしているポイントです。
常に意識しているのは、ユーザビリティの追求です。開発者は時としてユーザー目線を忘れがちですが、弊社では「自分たちが使いたい、自社で活用したいと思えるレベルのソフトウェアを作る」という姿勢を徹底しています。この視点を大切にすることで、より多くのユーザーに満足していただけるプロダクトを生み出していけると考えています。
今後のビジョンについて教えてください
中期的なビジョンに関しては、現在さまざまな動きがある中で、米国でも事業を展開していくことが大きな目標の一つです。米国でもソフトウェアの開発を進めており、具体的には、AIを活用したリーガルテック分野でのソリューションを提供する計画です。米国では訴訟手続きの自動化が進んでいるため、対応したDX関連の商材を開発していきます。
こうした国際的な活動を通じて、事業の幅を広げていきたいと考えています。
インタビュー企業
株式会社Robot Consulting:https://robotconsulting.net/
請求ロボ:https://seikyu-robo.jp