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新規事業特集

【アジアインタートレード株式会社】飲食店を支える「安さ」の追求!お客様に寄り添う『お米事業』とは?

SAL編集部
SAL編集部
【アジアインタートレード株式会社】飲食店を支える「安さ」の追求!お客様に寄り添う『お米事業』とは?

飲食業界の課題に寄り添い、進化し続けるアジアインタートレード株式会社。規格外野菜の販売からスタートし、現在では【お米事業】を通じてさらなる展開を続けています。「安さ」に特化したビジネスモデルや効率的な運営方法、多くの飲食店に支持される成長の秘密について、同社の高木氏にお話を伺いました。

まず、現在の主力事業について教えていただけますか?

弊社はもともと規格外野菜を扱う事業から始めました。農家さんが捨ててしまうような野菜を買い取って飲食店に販売することで、新たな価値を生み出してきたんです。
現在はA級野菜を安く提供することをメインにしていますが、ここ半年は【お米事業】にも力を入れています。

【お米事業】を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

飲食店から「安いお米がないか」との相談をよく受けるようになったのがきっかけです。特に最近は米価が高騰していて、飲食店にとっても大きな課題となっています。そこで、安く仕入れられるルートを開拓することで、このニーズに応えられると考えました。

安価でお米を提供できる理由を教えて頂けますか?

仕入れの工夫やコストダウンが一番の理由ですね。
以前、アパレル業界でバイヤーをしていた経験から、仕入れ先を探すことには自信があります。お米についても「数打ちゃ当たる」戦法で、全国の米卸業者に積極的に声をかけ、最も条件の良い仕入れ先を見つけ出しました。宝を掘り当てるような感覚ですね。
その結果、他社よりも安い価格で飲食店にお米を提供することが可能になったんです。

卸先のお客様はどのように増やしているのですか?

リスティング広告を活用しています。「野菜卸」や「米卸」といったキーワードで検索した際、スポンサー枠に弊社のサイトが表示される仕組みを導入し、そこからお問い合わせを受けています。
1日1件以上のペースでお問い合わせがあり、先日も新たに3店舗との契約が決まりました。半年でお米を卸す店舗数は100件以上に増えています。

野菜やお米の販売で、競合他社との差別化はどのように図っているのですか?

野菜やお米は、商品そのものの差別化が難しいんです。お肉や魚と違って、大根はどの店でも「大根」に変わりないことが多い。そこで、私たちは価格競争に特化しています。固定費を徹底的に抑え、利益率を最小限に設定することで、同じ品質の商品をより安く提供することに力を入れています。「同じ品質なら安い方が良い」というシンプルな原則に基づいています。
人件費を削減するため、社員は私1人だけで、約10人のフリーランスと連携して事業を回しています。これが当社の運営スタイルであり、競争力の源でもあります。

事業を成功させるために特に力を入れている部分はありますか?

理想を言えば、仕入れ力と販売力の両方があるのがベストです。ただ、例えばパソコンのように商品説明が必要なものでは営業力が求められますが、お米や野菜の場合はそこまで必要ありません。お米であれば試食して美味しければ買ってもらえますし、野菜は価格を見て安ければ購入につながります。だからこそ、営業力よりも仕入れ力の方が鍵になるんです。

私は商売の基本は「お客様の困りごとを解決すること」だと思っています。今回のターゲットである飲食店にとって、お米の仕入れが課題であれば、その解決策を提供することが私たちの役割です。こうした背景から、お米に力を入れるようになりました。
やっていることは非常にシンプルですが、ビジネスの本質を突いていると思います。お客様の悩みを解決することが、既存のニーズに応えることになり、それが売上や利益に直結する。この仕組みこそが、私たちのビジネスの根幹です。

お米事業以外にも新たな挑戦を計画されていると伺いました

はい。最近はジェトロ(日本貿易振興機構)が中小企業の海外進出を無料で支援してくれるプログラムに注目しています。例えば、日本産の魚の缶詰を輸出することに興味があって、年明けの海外企業との商談会に参加予定です。日本の高品質な食品を世界に届けることで、また新しいビジネスの可能性が広がるんじゃないかと考えています。

最後に、今後のビジョンを教えてください

よく「目標を逆算して計画を立てる」と言われますが、私の場合はそうではなく、どちらかというと積み上げ式のアプローチなんです。そのほうが自分に合っていますし、サラリーマンでもなければ出資を受けているわけでもないので、「こうしなければならない」というビジョンに縛られることもありません。日々、自分が良いと思うことを、自分のペースで進めている感じですね。人や数字に縛られず、柔軟に事業を展開しているというイメージです。
どこかでチャンスがあれば、ノーコードツールなどを活用して、システムを自ら作ってみるという挑戦もしてみたいと思っています。まだぼんやりとした構想ではありますが、そんな可能性も視野に入れています。

一方で、弊社の根本的な使命は、飲食店が抱える課題を解決することです。お米や野菜といった欠かせない商材を安価に提供し、飲食店のコスト負担を軽減することに注力しています。そして、これからも新たな商材や市場に挑戦し続けることで、社会に貢献しながら成長していきたいと考えています。

インタビュー企業
アジアインタートレード株式会社:https://www.apconsulting.jp/

この記事を書いた人

SAL編集部
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株式会社SAL

ピボットCEO(しよー)のSAL編集部は、不確実性が高まる時代において、変革を目指す経営者を応援するメディアです。自社経験に基づくノウハウで、中小企業が変化しやすい組織づくりを支援する「remodooo!」を提供するSALが編集する、主に会社経営者向けのコラムサイトで、お役立ち記事を配信しています。