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新規事業特集

【スイミー株式会社】未来を創る学生と企業の出会い。『オリークラブ~doer-to-doer~』が切り拓く新たな社会貢献の形

SAL編集部
SAL編集部
【スイミー株式会社】未来を創る学生と企業の出会い。『オリークラブ~doer-to-doer~』が切り拓く新たな社会貢献の形

スイミー株式会社と学生団体olly(オリー)が展開する【オリークラブ~doer-to-doer~】は、企業と学生が連携し、社会課題の解決に挑む革新的なプログラムです。企業側はクリーンなブランディングと新たなアイデア創出の機会を得る一方、学生たちはポジティブな大人との交流を通じて将来への不安を払拭し、自己成長を促進します。今回は、事業の背景から具体的な活動内容、未来に向けたビジョンまで、スイミー株式会社 代表取締役 伊澤氏にお話を伺いました。

まず、スイミー株式会社について教えていただけますか?

当社のメイン事業はインターネットコンサルティング事業なのですが、、企業のもう1つの軸として、ウェルビーイング向上や社会貢献活動に取り組んでおります。特に、新規事業として学生団体olly(オリー)と共に展開している【オリークラブ~doer-to-doer~】は、企業と学生が連携しながら社会課題の解決に挑むプログラムとして注目頂いています。

【オリークラブ~doer-to-doer~】の具体的な活動内容を詳しくお聞かせいただけますか?

【オリークラブ~doer-to-doer~】では、企業の社長やインフルエンサー、さらには議員といった各界の著名人をゲストに迎え、YouTube、ラジオ、ブログなどのメディアを通じて社会貢献に関するインタビューやワークショップを展開しています。企業からいただく協賛金をもとに、参加する学生へ出演料や編集作業の報酬を支払い、無償のボランティアではなく、ビジネスとして成立する仕組みとなっている点が特徴です。

参加するのはどのような学生でしょうか?

学生団体ollyに所属する学生や、学生起業家、学生団体長などが参加しています。学生団体ollyは、企業と学生が協力して社会課題に取り組むための組織であり、Samsung、アクセンチュア、東急といった大手企業とも連携して、SDGsに関する会議やワークショップを実施しています。ほとんどのメンバーは、ボランティア募集サイト「activo(アクティボ)」を通じて集まっており、社会貢献に高い関心を持つ能動的な学生たちが活動しています。

スイミー株式会社としては、どのような立ち位置で事業を運営されているのでしょうか?

この事業のきっかけは、学生団体ollyの代表とは元々の仕事仲間で、前身企画への出資を誘われたことでした。ちょうど日本の現状を変えるために学生たちと動く準備をしていたため、単発の出資ではなく事業化を提案し、学生団体ollyとともに現在の企画へと発展させました。
そして現在は『オリークラブ~doer-to-doer~』の「出資アドバイザー」として関与しております。私自身はメンター的な立ち位置で学生にコーチングを行い、実際の事業運営は学生が主体となり、彼らがリードすることで「学生主導の社会貢献」というメッセージをより強く発信できる仕組みになっています。

学生が参加する背景や、なぜこの活動が重要だとお考えなのでしょうか?

私はこの数年、ウェルビーイングを軸にした活動を行ってきましたが、現代の日本社会では、働くことに対するネガティブなイメージや、幸福度の低さが課題となっています。その背景の1つには、多くの学生が親や教師、アルバイト先の大人たちから「仕事は楽しくない」といった否定的な意見を聞き、将来働くことに希望を持ちにくくなっていることがあると考えられます。実際に学生団体という主体性の高いメンバーの集まりでも、それらの理由で同様の意見を抱く学生は多いです。
そんな現状を打開すべく、学生がポジティブで前向きな大人と触れ合う機会を設けることで、将来への希望や自己肯定感を育むことができると考え、【オリークラブ~doer-to-doer~】を運営しています。

社会は「より良くしよう」という前向きな気持ちを持つ人々によって成り立っていると信じており、強制ではなく自然に幸せを感じられる社会を目指しています。そういった面で重要性を感じており、さらに大きな取り組みへと広げていきたいです。

企業側にとって【オリークラブ~doer-to-doer~】への参加には、どのようなメリットがあるのでしょうか?

企業は、学生との共同活動を通じてクリーンなブランディングを実現できます。また、学生との対話やワークショップを通じたアイデア創出により、実際の製品開発やサービス向上にも寄与しています。
たとえば、ある中小企業では学生と共同でワークショップを開催した結果、新たな商品開発のヒントが生まれました。また、YouTube出演をきっかけに認知度が向上し、新規顧客の獲得にも結びついたという事例もあります。

学生にとっても、企業にとってもウィンウィンの関係が築かれているのですね。今後のビジョンについてもお聞かせいただけますか?

私たちの目標は「学生が社会貢献活動に参加することが当たり前の社会」を実現することです。

加えて、社会貢献の価値を適正に評価することで、学生が安価な労働力として扱われる現状を変えていきたいです。日本では社会貢献活動やボランティアは無償が当たり前とされていますが、本来、社会に貢献する活動には正当な価値があるべきです。そこで、この事業では学生の参加を有償としています。

そのためにもまずは、YouTubeの登録者数10万人を達成し、【オリークラブdoer-to-doer】の活動を全国に広げる計画です。さらに、将来的には複数の学生団体がネットワークを構築し、より多くの学生が社会貢献に参加できる仕組みを作ることを目指しています。

最後に、企業の皆さまや学生の皆さまに向けてメッセージをお願いします

企業の皆さまへ:
【オリークラブ~doer-to-doer~】は、単なるブランディング活動にとどまらず、未来を担う学生と共に社会をより良くしていくためのパートナーシップを築く場です。学生のエネルギーを活かしながら、企業イメージの向上と社会貢献の両立を目指してみませんか?

学生の皆さまへ:
もし社会人になることに不安やネガティブなイメージを持っているなら、【オリークラブ~doer-to-doer~】のワークショップに参加してみてください!ポジティブな大人たちと交流することで、自己成長や新たな可能性を感じることができるでしょう。実践的な経験を積みながら報酬も得られる、貴重な機会になっています。そして、企業と学生とで協力し合い、一緒により良い社会を作っていきましょう!

インタビュー企業
スイミー株式会社:https://www.swimmy-h.com/

この記事を書いた人

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株式会社SAL

ピボットCEO(しよー)のSAL編集部は、不確実性が高まる時代において、変革を目指す経営者を応援するメディアです。自社経験に基づくノウハウで、中小企業が変化しやすい組織づくりを支援する「remodooo!」を提供するSALが編集する、主に会社経営者向けのコラムサイトで、お役立ち記事を配信しています。